青森市の小・中学生が地元音楽家らとともに舞台(ぶたい)を作り上げる「青い森音楽祭」。第2回のことしは市内の沖館、油川、筒井の3中学校の演劇(えんげき)、吹奏楽(すいそうがく)、合唱(がっしょう)、美術(びじゅつ)部の生徒約100人が力を合わせ、十和田市出身の成田英明(ひであき)さん(元東京芸大教授(きょうじゅ))作のミュージカル「転校生」を上演(じょうえん)します。11月の本番に向け各校で8月に始まった、東京からプロを招(まね)いたワークショップをのぞいてみました。
主人公「河童(かっぱ)のパック」が、地球をわが物顔で支配(しはい)する人類に、大切なメッセージを伝えるというストーリーです。
油川中、沖館中では、演出(えんしゅつ)を担当(たんとう)する南部町出身の小野寺東子(おのでらとうこ)さん(東京芸大非常勤講師(ひじょうきんこうし))から演技(えんぎ)や声の出し方を学びました。迫力満点(はくりょくまんてん)のけんかのシーンもあります。
油川中演劇部の蝦名(えびな)栞莉(しおり)さん(3年)は「普段(ふだん)やっている劇(げき)とは違(ちが)う、テレビで見るようなミュージカル。声を張(は)り上げ、みんなと協力して素晴(すば)らしいものにしたい」。主役「パック」を務める沖館中演劇部の神愛莉(じんあいり)さん(2年)は「大きな劇の主役は初めて」と緊張(きんちょう)しながらも、「楽しんで見られるものをつくりたい」と張り切っています。
筒井中吹奏楽部には、トランペット奏者の杉木峯夫(みねお)さん(東京芸大名誉(めいよ)教授)らが、音の出し方などを指導しました。徳差木葉(とくさしこのは)さん(1年)は「音の強弱に気を付け、聴いている人が心地良くなるような演奏を心掛けたい」と話しています。
◇
本番は11月20日午後2時から、青森市のリンクステーションホール青森で。入場無料。北海道新幹線(しんかんせん)開通を記念し、函館市的場中の生徒もゲスト参加します。