新しいレスリング道場から、めざせ全国一! 六ケ所村に初めての村立(そんりつ)道場ができて4カ月。ここでは、「北部根性會(こんじょうかい)」の子どもたち8人が、いっしょうけんめい練習にはげんでいます。ことし大きな大会で上位入賞が続き、メンバーは「いつかは日本一を」と意気ごんでいます。
道場は大会で使う公式マットと同じものを使用。シャワーや更衣(こうい)室もあります。
道場ができる前は、建物の一室を借りて練習していました。今より人数が多く、場所もせまかったため「壁(かべ)に突進(とっしん)して、けがをすることもありました」と、後輩(こうはい)の信頼(しんらい)も厚(あつ)い小泉日菜(ひな)さん(千歳中3年)はふりかえります。
4月の北日本大会では、小泉さんをはじめ4人が優勝(ゆうしょう)。7月に東京都で行われた「全国少年少女レスリング選手権(せんしゅけん)」では、沼端(ぬまはた)優成(ゆうせい)君(千歳平小5年)が準(じゅん)優勝、蛯名(えびな)純嘉(しゅんか)さん(野辺地町・若葉(わかば)小5年)と蛯名恋空(そら)さん(同2年)が3位に輝(かがや)きました。
沼端君は「自分の力を出せたけど相手が強かった。悪かったところを直して次は優勝をねらう」と抱負(ほうふ)。純嘉さんと恋空さんは「あきらめずに練習し来年は全国一になりたい」と話します。
週末は、十和田市や野辺地町のチームとの合同練習もあり、たくさんの仲間と組みながら技(わざ)をみがいています。指導(しどう)どおりに体が動かず、くやし涙(なみだ)をぐっとこらえる子も。あざやかなマットには、努力の汗(あせ)と、ちょっぴりの涙(なみだ)もしみこんでいます。