外ケ浜町(そとがはままち)が毎月発行している広報(こうほう)に、同町の蟹田(かにた)小、平舘(たいらだて)小、三厩(みんまや)小の児童が5・7・5の17音で作った川柳(せんりゅう)を紹介(しょうかい)する、じゅにあ柳壇(りゅうだん)というコーナーがあります。掲載(けいさい)が始まって24年。子どもたちは学校生活や日々の出来事で感じた気持ちをのびのび表現(ひょうげん)しています。
じゅにあ柳壇は、1992年、旧(きゅう)蟹田町の広報で始まりました。同町の川柳結社「おかじょうき川柳社」のメンバーが、勉強や運動に限(かぎ)らず川柳を通じ自分を表現する楽しさを知ってほしい−と町に企画(きかく)を打診(だしん)したことがきっかけ。2005年、同町が旧平舘村、旧三厩村と合併(がっぺい)し、外ケ浜町になってからも続いています。
お題の発表と選句(せんく)は、おかじょうきが行います。子どもたちは休み時間などに作句(さっく)し、投函(とうかん)。毎月平均(へいきん)300句(く)ほど集まります。その中から天位・地位・人位など優秀句(ゆうしゅうく)を選び、広報で紹介します。
6月号では「歌」の題に対し、天位に蟹田小4年、高森盾之介(たかもりじゅんのすけ)君の「いろんな音も一つの歌なんだ」が選ばれました。地位は「春の歌 風はどこまでつづくかな」で平舘小5年、木村優仁(きむらまさと)君。人位は「歌うとね 黒い心が赤になる」の三厩小6年、小林芽衣(こばやしめい)さんでした。
高森君は、ランドセルがカタカタ鳴ったり、道ばたの草が風に吹(ふ)かれて揺(ゆ)れる音がメロディーのようで面白(おもしろ)いと感じた気持ちを読みました。一方、木村君は初入選に「うれしかった」と笑顔(えがお)。小林さんは「いろんな気持ちを読めるから好き」と話していました。