青森市の浅虫水族館にいる雄のカリフォルニアアシカ「エイブ」は6月22日に30歳になります。人間に例えると90〜100歳のおじいちゃんで、国内の水族館・動物園で飼育されているカリフォルニアアシカとしては最高齢。年をとったエイブは現在、白内障のため目がほとんど見えなくなり、昨年10月から展示プール奥の予備プールで“いんきょ生活”を送っています。
エイブは1983年の開館当時から飼育されている、同館のあるじ的存在です。アシカショーで活躍した後、98年に海獣(かいじゅう)館の展示プールに移ってからも、えさをもらうときには芸をしてお客さんを喜ばせてくれました。今はお客さんの前に姿を現すことはありませんが、まだまだ元気です。
開館当時から世話をしている小山内民生さん(49)は「国内の最高齢記録は33歳。それを超えるよう、少しでも長生きしてほしい」と、エイブを温かく見守っています。