風間浦村(かざまうらむら)の三つの小学校が統合(とうごう)し今春誕生(たんじょう)した風間浦小学校(村上純一校長)の全校児童71人が4月23日、統合後初めてのフノリ採(と)りに挑戦(ちょうせん)しました。統合前には易国間(いこくま)小と蛇浦(へびうら)小がそれぞれフノリ採りを体験していましたが、下風呂(しもふろ)小出身の児童は今回が初めて。みんなで力を合わせて675キロのフノリを集めました。
フノリ採りは、津軽海峡に面した海岸にある、二つの体験漁場に分かれて行いました。蛇浦地区の体験漁場には蛇浦と下風呂地区の児童が集まりました。
“フノリ採り名人”の駒嶺(こまみね)遼(りょう)君=蛇浦小出身、6年=が「フノリで籠(かご)がいっぱいになったら、袋(ふくろ)に移(うつ)してください」などと手順を説明。長靴(ながぐつ)姿(すがた)の児童たちは足元に気をつけながら岩場を移動(いどう)し、岩にびっしり茂(しげ)ったフノリを競(きそ)い合うように摘(つ)み取りました。高橋心優(みゆ)さん=下風呂小出身、4年=は「(岩から採るときの)ぶちぶち感が楽しい」と笑顔。駒嶺君は「蛇浦小から風間浦小になったけど、今年もフノリ採りができてよかった」と感想を話しました。
風間浦小では今後、昨年まで蛇浦小が行っていた田植えや、下風呂小が参加していた元祖(がんそ)烏賊様(いかさま)レース開会式などの学校行事を受け継(つ)ぎ、全校の絆(きずな)を深めていきます。