北海道新幹線(しんかんせん)が26日、新青森駅(青森市)から新函館北斗(ほくと)駅(北海道北斗市)まで開通します。津軽海峡(かいきょう)の海底を通る青函(せいかん)トンネルをくぐって、本県と北海道の道南(どうなん)地域が高速鉄道でつながり、海峡の交通網(こうつうもう)はまた新しい時代を迎(むか)えます。
青森県と北海道を結ぶ交通機関は1988(昭和63)年3月まで、青森市と函館市を結ぶ船「青函連絡船(れんらくせん)」が主に担(にな)ってきました。
その一方で新幹線を将来(しょうらい)北海道まで通そうと64(同39)年、青函トンネル工事が始まり87(同62年)に完成。88年から在来線(ざいらいせん)の津軽海峡線が営業(えいぎょう)してきました。しかし今回、新幹線開業に合わせて、特急「スーパー白鳥」など在来線列車は21日で運行を終えました。
青森県内に新幹線が初めて通ったのは2002年12月1日、八戸駅開業の時でした。10年12月4日には新青森駅まで開通、東北新幹線は東京から全線開業しました。同時に七戸十和田駅(七戸町)もできました。
今回北海道まで開通し、県内四つ目の新幹線駅・奥(おく)津軽いまべつ駅(今別町)もできます。今別中2年の相内(あいうち)吏那(りな)さん(14)は今年、東京への修学(しゅうがく)旅行で乗るのが楽しみ。「新幹線開業で今別が注目され、今別の良いところが全国に広まる」と期待しています。
七戸小(七戸町)の修学旅行は毎年、道南地域が目的地。今までは電車の乗り換(か)えが多かったのですが、今年は学校近くの七戸十和田駅から新幹線だけで新函館北斗駅に着きます。同校5年の金子華(はな)さん(11)は「1時間ちょっとで北海道に行けるのはすごい。函館の夜景が一番楽しみ」と心待ちにしています。