十和田市にある小学校17校と中学校9校のすべての児童・生徒約4700人が、市教育委員会がよびかけた「とわだっ子いじめ追放キャンペーン」に賛同(さんどう)して、署名簿(しょめいぼ)や宣言(せんげん)文を提出しました。このうち、同市のちとせ小学校(高木守雄校長、児童数418人)は、このほど「あったかハートキャンペーン」宣誓式を行い、いじめのない明るい学校づくりに向けて、気持ちを一つにしました。
ちとせ小には、総務(そうむ)、生活、保健(ほけん)、環境(かんきょう)美化、図書、新聞など10の委員会があり、それぞれでいじめをなくすために取り組むスローガンを考えました。
それらを発表する全校集会では、同市の米田(まいた)省三(しょうぞう)教育長を迎えて、それぞれ元気な声でスローガンを発表しました。総務委員会は、「相手の目を見て、あったかいあいさつをします」。委員長の米田光希(みつき)さん(6年)は「いじめを止めたり、いじめられている人を助けたり、注意したりしたい」と話しました。
放送委員会は「あったかハートなちとせっ子をインタビューで紹介します」。毎週水曜日「お昼の放送」という番組で、やさしい友だちを取り上げています。委員長の沢目(さわめ)悠宇(ゆう)君(同)は「番組を通して、ちとせ小がもっとあったかになればいいな」と話しました。
2月中にすべての小中学校を訪れ署名簿や宣言文などを受け取った米田教育長は「子どもたちのいじめをなくそうという思いが伝わってきた。みんなでこの問題を考え、主体的に取り組むよい機会になったと思います」と話していました。