青森市は31日、関西に滞在歴のあった同市の50代男性会社員が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県と市は、男性が16日に発症してからすでに2週間が経過していること、発症後は自宅でのテレワークに切り替えたことなどを理由に「現時点で濃厚接触者はいない」としている。同市での感染確認は8人目、県内では32人目となった。

 男性が関西に滞在したのは、10~12日。市は、関西での行動履歴や移動方法などについて、「プライバシーそのものに当たる」として明らかにしていない。

 男性は同市に戻った後、13日から出勤していた。16日に37.5度の発熱があり、市内の医療機関を受診。17日から自宅でのテレワークに切り替えたが、27日にせきの症状が現れ、再び同医療機関を受診したところ、胸部CT検査で肺に影が見られた。31日に県環境保健センターでPCR検査の結果、陽性が判明した。

 男性は今後、市内の感染症指定医療機関に入院する予定。県によると、男性は強いせきや発熱などの症状が続き、肺炎を起こしているが、現時点では重症化していない。今のところ人工呼吸器が必要な状態ではないという。

 県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「発症した16日からすでに2週間がたっているため、濃厚接触者に該当する人はいない。今回の感染者と関わりのある人で、健康観察の対象になる人がいないということ」と説明した。

 一方、小野寺晃彦市長は31日の記者会見で「関東だけでなく、関西への移動についてもとりわけ慎重な行動をお願いする。両地域から戻ってきて体調に異常が生じた場合は、速やかに保健所に連絡してほしい」と呼びかけた。