柔(やわ)らかい毛にクリッとした瞳(ひとみ)−。この愛らしい動物はアルパカ。南米のアンデス山脈で放牧されています。近年、国内で飼育(しいく)が始まり、親しまれるようになりました。昨年4月には、八戸市湊町の「ふれあい牧場」にペルーから10頭がやってきました。アルパカにとって青森の気候は快適(かいてき)そのもの。のびのび暮(く)らしています。
14日、同所を訪(おとず)れると、アルパカたちは好物の草を食べていました。体長も150センチ前後と大きくがっしりしています。アルパカはラクダの仲間なんだって! 6頭は出張(しゅっちょう)中で、4頭に会えました。
「オーラ(こんにちは)! 個性豊(こせいゆた)かなアミーゴ(仲間)を紹介(しょうかい)しましょう」。施設長(しせつちょう)のペルー人、アサニード・ウィルソンさん(32)がまず紹介(しょうかい)したのは、最年長のモーリー(メス、3歳(さい))。全体の動きを見渡(みわた)す、お母さんのような存在(そんざい)です。そして、恥ずかしがり屋のブッチ(オス、1歳)、食いしん坊(ぼう)のクリス(同)。さらに、ウィルソンさんのイチオシ、とぼけた性格(せいかく)のシャーリー(メス、1歳)。みんな仲良しです。
アルパカは臆病(おくびょう)な一方で好奇心旺盛(こうきしんおうせい)。ウィルソンさんは「寄(よ)ってきてもエサがないとそっぽ向く」と苦笑い。それでも「あの目で見つめられると許(ゆる)してしまう」と話します。
ウィルソンさんによると、アルパカは神の使いとして大切にされてきました。また、柔らかな毛は高級品として取引されています。