夏の甲子園(こうしえん)と地方大会の中止に伴(ともな)う青森県独自(どくじ)の代替(だいたい)大会「夏季県高校野球大会」(県高校野球連盟(れんめい)主催(しゅさい))が14日、県内4球場で開幕(かいまく)しました。新型(しんがた)コロナウイルスの感染予防(かんせんよぼう)のため一部の関係者しか入ることのできない球場で、球児がはつらつとしたプレーを繰(く)り広げました。
開会式中止、声出し応援禁止…コロナ対策徹底
感染防止のため開会式は取りやめになりました。大会は原則無観客で、スタンドでは入場が許(ゆる)された控(ひか)え選手や学校関係者、保護者(ほごしゃ)らが観戦。鳴り物や声を出した応援(おうえん)が禁(きん)じられる中、マスクを着けて拍手(はくしゅ)で好プレーをたたえました。
「人の支え ありがたい」
選手たちは今季初の実戦に躍動(やくどう)。甲子園と同じ土が搬入(はんにゅう)されたダイシンベースボールスタジアム(青森市営(しえい))で初戦突破(とっぱ)を飾(かざ)った青森工業の横内瑠大(よこうちりゅうた)主将(しゅしょう)は「ここが自分にとっての甲子園のつもりでプレーする」と明るく話しました。敗れた六戸・六ケ所・野辺地連合の鈴木優斗(すずきゆうと)主将(六戸)は「いろんな人の支(ささ)えで、力を発揮(はっき)できる場を用意してもらえた。ありがたい」と感謝(かんしゃ)の思いを打ち明けました。
県高野連は感染者が生徒の間に出ないよう対策(たいさく)を徹底(てってい)し、球場入りする選手には手指のアルコール消毒(しょうどく)をさせたほか、グラウンドでも「密(みつ)」をつくらないよう注意を促(うなが)しました。
大会はトーナメント方式で、連合を含(ふく)む55チームが出場。順調に日程(にってい)が進めば決勝戦は28日午後1時から、同スタジアムで行われます。優勝(ゆうしょう)チームは8月に宮城県で行われる東北大会に出場します。