気分はねぶた師(し)! 青森市の「ねぶたの家ワ・ラッセ」で2〜3日、市内の小中学生8人がねぶた面作りに挑戦(ちょうせん)しました。ねぶた師の立田龍宝(たつたりゅうほう)さん(30)に教わりながら、個性(こせい)あふれる面を作り上げたよ。
制作(せいさく)した面は「弁(べん)慶(けい)」。ねぶた好きの子どもたちは大人の参加者に交じり、骨組(ほねぐ)みから紙はり、墨(すみ)書(が)き、蝋(ろう)引き、色つけまで一連の作業をこなしました。のり付けした骨組みにしっかり紙をはる几帳面(きちょうめん)さ、筆先を使って曲線を書く繊細(せんさい)さなど自分でやってみたことで、あらためてねぶた師の技(わざ)に魅(み)せられたようです。
小山田陽太(おやまだはるた)君=造道(つくりみち)小5年=は「自分でやれた達成感がある。自分の部屋に飾(かざ)りたい」と満足げ。神龍翔(じんりゅうと)君=佃(つくだ)中1年=は「(面は)にらみが利(き)いているのに怖(こわ)くない。どこか守られているような不思議(ふしぎ)な気持ち」と話していました。
立田さんは「みんな熱心で、ねぶたへの思いが伝わってきた。一人一人の個性(こせい)がにじみ出ていて素晴(すば)らしい」と目を細めていました。
「ワ・ラッセ」では毎年正月に、ねぶた師を招き教室を開いています。