航空(こうくう)会社の仕事をみてみよう! 韓国の大韓(だいかん)航空の青森−ソウル線就航(しゅうこう)20周年を記念し、冬休み中の県内の小中学生16人が1月6〜8日、韓国にある本社などを見学しました。世界45カ国128都市に飛んでいる大きな航空会社を見学するという、普段(ふだん)はめったにできない貴重(きちょう)な体験を、参加者のみんなが記事にまとめました。
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【フライト シミュレーター】 仁川(インチョン)空港近くのフライトシミュレーター施設(しせつ)では、本物の機長と一緒に離着陸(りちゃくりく)の操縦(そうじゅう)を体験しました。
●機長の熟練技に驚き 【深浦町大戸瀬(おおどせ)中1年・清水谷崚太(しみずやりょうた)君】印象に残ったことは、本物の機長の隣でフライトシミュレーターを体験したことでした。飛行機の操縦(そうじゅう)はとても難(むずか)しく、機長の熟練(じゅくれん)の技(わざ)のすごさを感じました。
●景色、建物本物みたい 【五所川原市第四中1年・奈良祥汰(しょうた)君】シミュレーターの中は本物と同じようにボタンがありました。高度や速度も同じようにモニターに表示(ひょうじ)されていました。実際に操縦したときは、景色や建物が本物と同じように見えました。
●体験 すごくリアル 【青森市横内中2年・田島ひかるさん】自分の番がくるまですごく緊張(きんちょう)していたけど、いざ自分の番が来てやってみるとすごくリアルだったし、韓国の子どもたちでもあまり体験できないことを体験できたのですごくうれしかったです。
●操縦の技術力 実感 【青森市古川中2年・鳥谷部(とりやべ)みいゆさん】たくさんの複雑(ふくざつ)な機械があり、それを飛行士さんが簡単(かんたん)そうに使って操縦(そうじゅう)する姿(すがた)が印象的でした。飛行機の操縦には、すごい技術(ぎじゅつ)と資格(しかく)が必要なんだなと実感しました。
●数百人の命抱えすごい 【藤崎町藤崎中3年・福田萌斗(もえと)君】印象に残ったのは、操縦の大変さです。コックピットにはたくさんのボタンがあり、何が何だか分かりませんでした。数百人の命を抱(かか)えて操縦するパイロットはあらためてすごいなと思いました。
【格納庫】 金浦(キンポ)空港の隣にある大韓航空の本社には、飛行機を整備するための大きな格納庫(かくのうこ)があります。
●秘密たくさん知った 【階上(はしかみ)町道仏(どうぶつ)中1年・浜谷虎我(たいが)君】サッカーコートの2倍の広さの格納庫は、大韓航空最大の飛行機(A380)を収容(しゅうよう)できるそうです。飛行機の飛ぶ原理や燃料(ねんりょう)の量など、飛行機の秘密(ひみつ)をたくさん知りました。
●安全 働く人のおかげ 【むつ市大平中2年・中村和未(なごみ)さん】飛行機や、格納庫で働いている人たちのことがよく分かりました。一生懸命(いっしょうけんめい)働く人のおかげで、安全に空の旅を楽しめていると実感しました。
●扱う部品すごく多い 【弘前市第五中2年・谷川巧明(こうめい)君】格納庫の中で、整備士(せいびし)さんたちが何万という部品を整備していた所がすごかったです。1年半に1回、飛行機全部を整備することも学びました。
【本社内】
大韓航空は社員2万人以上が働いています。空の旅の安心・安全を守るため、日々どのように努力しているかを学びました。
●働く姿 みんな生き生き 【八戸市白山台(はくさんだい)中2年・泉水(せんすい)梨乃(りの)さん】大韓航空はみんな生き生きとして、コミュニケーションを大事にしていると思いました。ソウルは近代的な建物と伝統的(でんとうてき)な建物が交(ま)じり不思議な感じで、日本語を話せる人も多く驚きました。
●目標があり信頼に 【五所川原市第三中2年・秋元真生(まう)さん】2万人を超(こ)える社員が一つの目標「安心・安全な旅」を考えているからこそ、信用される会社になると思いました。
●町の人口規模と同じ 【南部町名川中3年・砂場未光(みひろ)さん】大韓航空で働く人は約2万人ほどで、わたしの町の人口ぐらい。2万人が自分たちの役割(やくわり)を一つ一つ果たしているからこそ、世界をつなぐ航空会社になったと思いました。
【統制センター】 本社には、全世界を飛ぶ大韓航空機をたくさんのモニターで監視している部屋「統制センター」があります。世界の天気やできごとを注意深く見守ります。
●社員食堂にも感激 【八戸市旭ケ丘小6年・阿保創大(そうた)君】統制センターでは見えない「空の道」を誘導(ゆうどう)して、飛行機が目的地まで無事に到着(とうちゃく)できることが分かりました。社員食堂でおいしい昼食を食べられたのもうれしかったです。
●机の低さが印象的 【弘前市第一中1年・清野幸芽(こうめ)さん】統制センターで一番印象に残ったのは机(つくえ)などが低いことです。最初、部屋に入ったときなぜだろうと思いました。何かあったときにすぐにみんなで話し合えるように低いということが分かりました。
●24時間体制 監視重要 【つがる市木造(きづくり)中2年・神乃々愛(ののあ)さん】中に入るとすぐ、ピリピリした緊張感(きんちょうかん)が伝わってきました。24時間体制(たいせい)で飛行機を監視(かんし)していて、一番大事な仕事だそうです。皆(みな)パソコンの画面と真剣(しんけん)なまなざしで向き合っていました。
●情報の把握が安全に 【青森市長島小6年・肴倉(さかなくら)ほの花さん】各部門の専門家(せんもんか)が集まり、いつでもニュースを見られるよう、テレビをつけているところにびっくりしました。どこで何があったのか、把握(はあく)しているのが安全につながるんだと思いました。
●ルート決定 念入りに 【黒石市中郷(なかごう)中1年・櫻庭(さくらば)央雅(おうが)君】大きいモニターに空港内の情報(じょうほう)や各国の天気が表示(ひょうじ)され、それを見て飛行機が飛べるのかや、どのルートを通れば速いのかを、風まで考えて決めているのにびっくりしました。