青森市は9日夜、同市の60代自営業男性1人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内で新規感染者が確認されたのは5月7日以来、63日ぶり。県内感染者は28人目。青森市では4例目となった。

 男性は今月3~5日、関東方面に滞在。8日に微熱があり、9日には喉に違和感があったため同日、市内の医療機関を受診。新型コロナウイルスへの感染がPCR検査に比べ短時間で調べられる抗原検査を受け陽性と判明した。市には同日夕、同医療機関から新規感染者発生の連絡が入った。

 市によると、男性は10日に市内の感染症指定医療機関に入院する予定。9日現在、微熱や喉の痛みなどの症状は続いているものの、重症ではなく、自宅待機している。濃厚接触者は調査中。自営業の業種や関東からの移動手段、青森市に戻った日時などについても確認が取れていないとして公表しなかった。

 小野寺晃彦市長は9日午後10時半から市役所本庁舎に危機対策本部を招集し、緊急会見。同日に東京都で過去最大となる224人の感染者が発生したことに触れ、関東方面への移動については慎重に判断するよう市民に呼び掛けた。移動後に発熱などの症状が出た場合、保健所の帰国者・接触者相談センターに速やかに連絡することも改めて注意喚起した。

 国の緊急事態宣言解除後、首都圏などでは感染者が再び続出。市長は「再度の感染拡大を憂慮していたところ、青森市で発生したことを重く受け止めている。感染拡大の第2波に備え、医療体制や検査体制の充実に万全を尽くしていく」と述べた。