三浦呑龍さんが手掛けた扇ねぷたの前で、息の合った太鼓の音色を披露する養生幼稚園の園児たち
「ヤーヤドー」と声を上げながら、ねぷたの周りを行進する木の実こども園の園児たち

 青森県弘前市元長町の養生幼稚園(齊藤弘子園長)は9日、保護者らを招き、園庭などで「ねぷた集会」を開いた。新型コロナウイルスの影響で恒例の路上運行は断念したものの、園児たちは元気な「ヤーヤドー」や太鼓、お手製ねぷたなど、71年目の「養生ねぷた」を披露した。

 ねぷた集会には全園児96人が参加した。同園の伊東重豪理事長が院長を務め、園に隣接する伊東クリニックの駐車場には、ねぷた絵師三浦呑龍さんが手掛けた扇ねぷたが出陣。年長組はその前で、伝統ねぷた囃子(ばやし)津軽組の伏見要さんの笛に合わせて息の合った太鼓の音を響かせた。ほかの組も、踊りや歌を交えながら思い思いにねぷたまつりを表現した。

 お手製ねぷたを制作した堀江幸暖(ゆきの)ちゃん(5)は「見送り絵を描いた。かわいくできてとってもよかった」と話した。

 齊藤園長は集会を終え「来年、そのまた次の年へと子どもたちの思いが途切れることなく続いていくことが一番の願い」と話していた。

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 弘前市新寺町の木の実こども園(増川郁子園長)は9日、同園で「ねぷたまつり」を行った。新型コロナウイルスの流行を受けて例年の町内運行は見送ったものの、子どもたちは園庭の扇ねぷたを囲み「ヤーヤドー」と元気な声を響かせた。

 まつりには3歳以上の43人が参加した。職員らが見守る中、年長の園児が練習を重ねてきた太鼓を披露。年下の子どもたちは掛け声を上げながら、ねぷたの周りを行進した。

 山本達扇さんが手掛けたねぷた絵を眺めながら、藤田隆太朗ちゃん(5)は「絵がかっこよくて好き。太鼓は力を入れてたたいた」と満足した様子。澤田琳香(りんか)ちゃん(5)は「太鼓が上手にたたけて楽しかった」と笑顔だった。

 増川園長は「園の行事が新型コロナの影響を受ける中でも、楽しい夏の思い出をつくってもらえれば」と目を細めていた。