「りんごの木を育てる講座(こうざ)」が6〜11月に5回にわたって、青森市荒川の県総合(そうごう)社会教育センターで開かれました。親子連れなどがリンゴを育てる作業を体験し、リンゴを使った染(そ)め物や料理などに挑(いど)みました。
同センターの中庭にリンゴの木が4本あるので、それを活用しようと2013年に講座を始め、3年目になります。「リンゴを食べることはあっても、育てることはなかなかないから、子どもたちに体験してもらいたい」と、担当する同センターの大鷹(おおたか)依子(よりこ)さんは言います。
大きくて立派(りっぱ)な実が育つよう、実の数を減(へ)らす「実すぐり」を6月に体験。8月には、絵文字リンゴをつくるため、透明(とうめい)なテープに絵や文字を書いて、実に貼(は)り付けました。
10月末の講座は、約30人の親子連れが参加。まず、リンゴの赤い色でハンカチタオルを染める作業をしました。鍋に酢(す)と水と赤いリンゴの皮を入れて沸(わ)かしてつくったピンク色っぽい染め液で、ハンカチタオルに色を付けるのです。子どもたちは、模様(もよう)を付けるためにタオルを輪ゴムで好きなように縛(しば)って、鍋に入れました。
その後、中庭ではリンゴを収穫(しゅうかく)してテープをはぎ、白い模様がついた絵文字リンゴに喜んでいました。
青森市浜田小1年の古田将吾(しょうご)君(7)は「タオルを染めるのが楽しかった」、姉で同校4年の日夏梨(ひかり)さん(10)は「リンゴを取るのが楽しかった」とにっこり。青森西幼稚園(ようちえん)年長の高橋弘太郎君(5)は、夏休みに乗った神奈川県内を通っている電車「江ノ電(えのでん)」の絵が入ったリンゴに挑み「きれいにできてすごく良かった」と喜んでいました。