青函地域の希望の路を考えつつ、そこに暮らす人々の豊かで理知的な生活に寄与しよう──と、青森市のシンクタンク「青函文化経済研究所」(佐々木誠造代表)は、総合文芸誌「青函“考”路」を創刊した。小説や詩歌、エッセーのほか、評論やスポーツ、アートなど多彩なジャンルを通して地域文芸の活性化につなげたいという。

 

 

 

 

 

 

 

 同研究所は2014年から年4回、同名タイトルの同人情報誌を発行。19年秋に休刊したが、より多くの人に読んでもらえるようにジャンルを広げ、年1回の総合文芸誌としてリニューアルされた。
 創刊号はB5判変形で208ページ。藻谷浩介日本総合研究所首席研究員は、少子化時代の教育について持論を展開し、佐々木淳一青森大学教授は連載「大人のカルチャー講座」で、現在動き出している文化の胚芽を紹介。日刊スポーツ元記者の北村宏平さんは本県スポーツにまつわるエピソード、小山内豊彦県立保健大学特任教授は「私の俳句日誌」で俳句を使った授業についてそれぞれ披露する。佳木裕珠さんやうとう有詩さんの小説、辻風りんさんらのエッセーに加え、造形作家の工藤友哉さんは、青森ねぶたの伝統と様式美に関する考察をつづる。また、佐々木宏子女子美術大学元教授による「青のあいだ 無から有」の作品群が表紙や巻頭グラフを飾る。
  編集後記で佐々木代表は「再刊を望む声を受け、『やるべし精神』でできるところまでやってみようとの方針に至った」と説明。編集・出版を担当する泰斗舎の山内正行代表も本紙取材に「ジャンルにとらわれず、地域文芸の活性化につながるような発表の場になれば」と話している。
  同誌は995円。県内主要書店のほか、アマゾン・泰斗舎ホームページでオンライン販売。