野外活動を通して自然の美しさや楽しさを味わおうと、五所川原(ごしょがわら)市の県立梵珠(ぼんじゅ)少年自然の家で、ヤッホー自然教室「秋・みーつけた」が開かれました。津軽(つがる)地方から集まった小学生や園児とその保護者(ほごしゃ)ら約50人が梵珠山の自然を思う存分(ぞんぶん)楽しみました。
自然の家に集まった子どもたちはみんな初対面でしたが、まずはお互(たが)いを知るための質問(しつもん)ゲームで、みんな仲良しに。そして、自然の中で宝物(たからもの)を探(さが)すネーチャーゲームに出発しました。
ゲームのカードで指示(しじ)されたのは「トゲトゲのもの」「おちば」「においのするもの」など9種類。当日はあいにくの雨模様(もよう)でしたが、子どもたちは元気に森を歩き回り、いがに覆(おお)われたクリの実や松ぼっくり、大きなフキの葉など宝物探しに夢中(むちゅう)。直径4センチほどの青い実を見つけた子どもは、割(わ)ると中からクルミが出てきたのを見てびっくりしていました。
「自然の家」に戻った後は、集めた宝物を使って花炭(はなすみ)作りに挑戦(ちょうせん)しました。花炭とは燃料に使う炭ではなく、木の実や葉っぱなどから作る、飾(かざ)って楽しむための炭です。
材料を空き缶に入れコンロで蒸(む)し焼きにすると、中から水分や気化しやすい物質(ぶっしつ)が出るため、あたりにはすっぱくて焦(こ)げ臭(くさ)い独特(どくとく)のにおいが漂いました。1時間ほどで焼き上がった炭は、約4分の3の大きさに縮(ちぢ)んでいました。
青森市浪打(なみうち)小3年の盛彩夏(もりあやか)さんは「どんな炭になるかわくわくしました。クリのいがが元のままで、黒くてきれい」と満足そうに話していました。