県内の子どもたちが地元に伝わる踊(おど)りなどを発表する「こども民俗(みんぞく)芸能大会」が4日、三沢市公会堂で開かれました。7団体約120人がステージ上できれいな舞(まい)や力強い祭りばやしを披露(ひろう)し、約300人の観客を楽しませました。
大会は、子どもたちに民俗芸能の面白さを伝え、各団体の後継(あとつ)ぎになってもらおうと、県教育委員会が2000年度から毎年開いています。
今年は佐井村、五所川原市、おいらせ町、六ケ所村、東北町、三沢市の7団体が参加しました。各団体の人数は10〜20人で小中学生が中心。練習してきた演目を約20分で発表しました。
最初に舞台に上がったのは佐井村の古佐井共済会(こざいきょうさいかい)。太鼓や笛、手びらがねの音を響かせて、毎年9月に開かれている「箭根森(やのねもり)八幡宮(はちまんぐう)例大祭(れいたいさい)」のはやしを再現しました。
佐井小学校の若山桜大(おうだい)君(5年)は大太鼓をたたくのが好き。「緊張したけど、リズムを乱さないでうまくできた」と笑顔を見せていました。
開催地・三沢市の塩釜(しおがま)神楽(かぐら)保存会(ほぞんかい)は最後に登場しました。同保存会はたくさんのイベントに出ていて、2003年には同市の姉妹都市・東ウェナッチ市の祭りに参加しています。今回は鳥の飾りが付いた帽子をかぶって踊る「鳥舞(とりまい)」を披露しました。
体を目いっぱい使った舞に観客から大きな拍手が送られ、三沢第三中学校の坂上稚(ち)穂(ほ)さん(3年)は「手足を大きく振り、4人のタイミングを合わせることができた」と満足そうに話していました。