きょう9月15日夜、青森市のリンクモア平安閣市民ホールで第1回「青い森音楽祭」が開かれます。テーマは「イギリスから音楽と詩のおくりもの」。プロの音楽家や声楽家と一緒(いっしょ)に市内の小学生も出演(しゅつえん)し、英語の歌を歌います。8月末に行われた橋本小学校での練習会にお邪魔(じゃま)しました。
橋本小のみんなを指導(しどう)したのは、十和田市出身で元東京芸術大学教授(とうきょうげいじゅつだいがくきょうじゅ)の成田英明(なりたひであき)先生(70)。優(やさ)しそうな先生ですが「子どもは文化の担(にな)い手(て)。古里青森から世界中に芸術(げいじゅつ)を発信したい」と、熱い思いを持った方です。
先生の専門(せんもん)はアメリカやイギリスの文学、歌や曲。まず、橋本小の子どもたちが歌う英語の「ドレミの歌」を聞いた成田先生は「ゴールデンはゴールドゥンだよ。ディアー(鹿(しか))はディーアと発音してね」と本格的(ほんかくてき)な発音を指導。みんなが輪になって「ロンドン橋」を歌いながら、背(せ)の高い人2人が手をつないで作った「橋」が落ちるゲームも教えてくれました。
成田先生は、日本では卒業式で歌う歌としておなじみのスコットランド民謡(みんよう)「蛍(ほたる)の光」を、より英語の歌詞(かし)に近い日本語訳(にほんごやく)に書き直した先生です。「英語には英語のリズムがあります。本当の(英語の)蛍の光は、なつかしい仲間と再会(さいかい)し、一緒(いっしょ)にお酒を飲もうかという歌なんです」と説明してくれました。
4年生の岡山浩太(おかやまこうた)君(10)は「英語の歌の歌い方や、言葉の意味を教えてくれてありがとうございました」と先生にお礼を述(の)べました。