青森県中学校体育大会の中止を受けて県内10地区に開催判断が委ねられていた地区大会について、6地区が開催する方針であることが2日、東奥日報のまとめで分かった。中止は3地区で、弘前地区は3日に可否を公表する。開催する地区の3年生は「区切りの舞台ができた」と喜ぶ一方、中止の地区では「できれば集大成の場を設けてほしい」と開催を望む声が漏れた。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、県中学校体育連盟(県中体連)は5月、県中学校体育大会夏季大会の中止を決定。仮に各地で地区大会を開催する場合、受験を控える3年生に配慮し、8月上旬を期限に行うよう各地の中体連事務局に通達していた。

 地区大会開催を決めたのは青森市、東郡、南地方、北五、西つがる、下北地方の6地区。生徒が十分な練習時間を保てるように、日程を当初の6月中旬より1カ月ほど遅らせる。主催する各中体連からは「3年生に節目となる機会や努力の成果を発揮する場を与えてあげたい」という声が多く聞かれた一方、「今後の感染動向を注視したい」と慎重な姿勢を示す意見もあった。

 大会を開催する各地区では、さまざまな感染防止策を検討する。下北地方は映像を撮影し、保護者らが試合を見られるようにする方針。南地方は家族に限り会場に入れるようにし、開・閉会式は行わない方向だ。

 一方、中止を決めたのは八戸市、上北地方、三戸郡の3地区。「練習不足によるけがや事故が懸念される」「全競技が参加することが大切」などの理由を挙げた。地区大会を中止とする三戸郡では、各競技部が3年生が出場できる競技会を7月中旬以降に開催できないか模索している。

 主役である3年生たちの反応は分かれた。地区大会の開催が決まった青森市の男子野球部員は「これから本番までの練習を頑張りたい。中学校最後の大会に向け悔いなく、いい結果で終わりたい」と喜びをかみしめた。一方、地区大会が取りやめとなり、代わりの競技会が検討される三戸郡の男子陸上部員は「できればやってもらいたい。もし大会があれば、今まで頑張ってきたことを走りで後輩に伝えたい」と話した。