クマが通った跡を確認する平川市猟友会の会員ら=27日午後3時20分ごろ、平川市館田
教員の引率のもと集団下校する児童=27日午後3時ごろ、弘前市の北小学校

 27日午前11時40分ごろに青森県平川市松館、正午すぎに同市館田で、それぞれクマ1頭がいるのを付近住民が目撃、市や黒石署に通報した。26日夜から27日朝にかけて、直線距離で約5キロ離れた弘前市の住宅街でも複数回にわたり目撃されていた。弘前署は同じクマとみている。

 平川市などによるとクマは体長約1メートル。同市内での1回目の目撃場所は松館地区の集会施設の北西方向にある田んぼ、2回目は弘南鉄道館田駅から約500メートル南西の民家付近。

 目撃情報を受け、黒石署員や市職員、市猟友会が目撃場所周辺を巡回した。館田地区の民家の敷地内の草むらで、クマが通ったと見られる跡が見つかった。

 市教育委員会は市内全13小中学校に注意喚起を要請。市猟友会の葛西昇会長は「(クマは)山の方だとよく見かけるけれど民家がある方まで下りてくるのは珍しい。迷子になったのかも」と話していた。

 弘前市では27日、引き続き市や弘前署が目撃現場の青山など周辺でパトロールを行った。28日以降も小中学校の登下校時間などを中心に警戒する。

 弘前市教委は同日、周辺の4小学校に集団下校や引き渡し下校の実施を指示。最初に同市内でクマが目撃された地点から南に500メートルほどの北小学校では、午後2時ごろから全校生徒237人が保護者の車や教員の引率のもと下校した。

 3年生の孫を迎えにきた女性(76)は「この辺に住んで50年くらいになるが、クマが出たなんて聞いたことがない」と驚いた。

 同校の金井昌行校長は「すごく不安がっているという児童はいない様子。万が一のことを考えて、下校後も不要不急の外出を避けるように指導した」と話した。