昨年開かれた外ケ浜町の成人式。県外在住の新成人が多く感染拡大防止の観点から、今年は延期を決めた=昨年8月15日、町役場

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う成人式への影響について、東奥日報が青森県内40市町村を調査したところ、8月に式典を開いてきた18市町村のうち7市町村が、中止や冬への延期を決めたことが分かった。他の11町村のいずれもが「1月開催を含め検討中」などと答え、コロナ収束をにらんだ対応となっている。

 唯一の中止が西目屋村。昨年も出席者が少なく式典を取りやめている。担当者は「新成人は今春就任した教育長の教え子でもあり、できることなら開きたかった」と残念がる。

 延期はつがる市、外ケ浜町、鯵ケ沢町、深浦町、横浜町、東北町。いち早く決断した鯵ケ沢町は「町内催事の中止が相次いだこともあり早めに対応した」、外ケ浜町は「県をまたいだ移動を控えてと言われている点を考慮した」と説明する。近隣自治体が1月の開催で集中するため、着物レンタルや美容室の対応が間に合わない可能性を考えて11月22日に延ばしたつがる市は、コロナ収束が見えない場合は再び延期し、新たな日程を検討する-という。

 未定・検討中の11町村も悩む。大鰐町は「こちらで感染者がいなくても、首都圏などから(ウイルスを)持ち込む恐れがあり対応が難しい」と懸念する。今別町は「『3密』防止策を講じても、今後の感染状況が分からない中、開催してよいかすぐに決められない」、六戸町は「県から一律の判断材料があれば助かる」と悩ましげだ。

 「真冬の帰省は大変」という大間町は「会場が広く席の間隔も十分取れる」として夏の開催も視野に、今後の状況を見て判断。佐井村は対象者にアンケートを取り、開催、延期、中止の判断の参考にする。

 式典延期について新成人となる外ケ浜町の女性は「中止にならないだけ良い」、鯵ケ沢町の女性は「開催でき、ほっとした。友人からは1月なら振り袖を着ることができ(逆に)良かったという声もある」と話した。

冬開催22市町村 気をもむ

 元々来年1月の開催を予定していた22市町村も対応を迫られている。

 出欠案内の発送といった事務作業やアトラクションの企画などもあり、「6月ごろには準備を始めないといけない。他市町村の動きも見ながら(時期を)決めたい」(八戸市)、「感染状況を見ながら9月末から10月初めに決断」(五所川原市)と気をもむ。新成人にとって節目の大きなイベントだけに、黒石市は「開催の方向でぎりぎりまで状況を見極める」と答えた。

 式典の中身自体についても、コロナの感染拡大防止策を念頭に「式の短縮、分散、延期などを必要に応じて検討」(弘前市)、「『3密』を避けた対策、席を空ける、合唱なしなどを検討中」(三沢市)と模索する。