布マスクが入った袋を各家庭に届ける配達員=23日午前、青森市篠田

 新型コロナウイルスの感染防止のため政府が全世帯に配る布マスクの配達が23日、特定警戒都道府県に指定された地域以外の全国34県で一斉に始まった。県内では青森市が皮切りとなり、青森中央郵便局の配達員が管内の家庭を一軒一軒回った。

 日本郵便東北支社によると、23日時点で同局には約2万8800世帯分の布マスクが搬入された。管内の約10万世帯に1週間をめどに配り終える予定だが、今後の搬入時期や量は未定。次に県内のどこの市町村に配布されるかも決まっていない。

 配布するマスクは洗剤で洗えば再利用が可能で、1世帯につき2枚。この日、同市篠田で配達に当たった伊藤智和さんは「地域の皆さまに少しでも早く届けたい」と話した。

 マスクを受け取った山田ちよさん(81)は「(マスク配布の)報道などを見ていて待っていた。ようやく来た」と喜んだ。ただ、他の世帯からは「買い置きがあるので、今ごろ来ても必要ない。マスク配布分のお金を医療従事者などに回してほしい」(65歳女性)との声も聞かれた。

 政府は4月上旬、深刻化していたマスク不足に対応するため全世帯への配布を表明していた。