福島県とむつ市などの子どもたちが7月29日から8月2日まで、下北の豊(ゆた)かな自然に親しむ体験プログラム「冒険(ぼうけん)半島しもきたキッズ」に参加しました。手作りいかだでの川下りなど普段(ふだん)の生活ではなかなかできないことに挑戦(ちょうせん)し、交流を深めながら夏の思い出をつくりました。
市民団体(だんたい)の「NPO法人ぷらっと下北」(島康子代表)が実施(じっし)しました。小学1年生から中学2年生までの男女20人が参加し、むつ市川内町の陸奥湾ではスキンダイビングや磯での生き物観察を行い、薬研(やげん)地区の森では木登りなどを体験しました。
大畑川では、大きなタイヤのチューブと板を結びつけていかだを作り、川の中にこぎ出しました。途中(とちゅう)、ほかのいかだに乗り移(うつ)ったり、水を掛(か)けあうなど子どもたちは大はしゃぎ。川下りの後は、上流に移動(いどう)してヤマメのつかみ捕(ど)りを体験し、さっそく焼いて食べました。
地元の大畑小4年の中村真心(なかむら・まこ)さんは「いかだは、みんなの息が合わないとくるくる回って前に進まないので、チームワークで頑張(がんば)った」、東京都の小学3年・石井理究(いしい・りく)君は「ヤマメがすばしっこくて捕(と)るのが大変だった」と話しました。福島県郡山市の中学1年・押山碧里(おしやま・みどり)君は「川や森で遊んでとっても楽しかった。下北が好きになった」とうれしそうでした。
ぷらっと下北事務局長(じむきょくちょう)の長岡俊成(ながおか・しゅんじょう)さんは「子どもたちは自然の中でのびのび活動し、とても元気になった。県外の子が下北を第2の古里のように思ってくれたらうれしい」と語り、地域(ちいき)を超(こ)えた絆(きずな)が続くことを期待していました。