テープカットを行い約150人で祝った歌川国芳展の開会式

 「奇想の絵師 歌川国芳展」が2日、弘前市立博物館で始まった。初日から多くの観覧客が訪れ、型破りな発想や構図で描かれた国芳の個性的な世界を堪能した。

 青森県弘前市、東奥日報社、弘前市文化団体協議会、アップルウェーブ、弘前観光コンベンション協会でつくる実行委員会が主催する同館の特別企画展。幕末期に活躍し、弘前ねぷたにいまだに大きな影響を与え続けていることでも知られる浮世絵師歌川国芳(1797〜1861年)の代表作152点を展示している。

 開会式で桜田宏市長が「ねぷたのルーツに出合えるまたとない機会。心に残る素晴らしいものになるよう願っている」、東奥日報社の池田俊介取締役事業担当・事業局長が「国芳が時空を超えて、ここ津軽は弘前にやってきたことは大きな喜び」とあいさつ。

 主催者、来賓、招待された弘前一中の松枝和咲さん(3年)、時敏小の須藤桃花さん(6年)らがテープカットし開会を祝った。内覧会では、企画展の監修を務めた国際浮世絵学会常任理事の中右瑛さんが作品解説を行い、国芳の魅力を伝えた。

 九紋龍史進(くもんりゅうししん)、花和尚魯知深(かおしょうろちしん)など現在でもねぷた絵の元絵とされる「水滸伝(すいこでん)」のアウトローたちや、巨大な骸骨が画面いっぱいに躍動する「相馬の古内裏」などの浮世絵が、強烈なインパクトで来場者たちを引き込んでいた。

 青森市の60代の主婦は「まるで現代のアニメのよう。時を経ても全然古さを感じさせない、素晴らしいセンスだと思います」と話していた。

 歌川国芳展は7月16日まで。会期中の毎週日曜午後2時から学芸員らによるギャラリートークがある。入館料は一般800円、高校・大学生400円、小・中学生200円。