夏休みに県庁探検(けんちょうたんけん)−。7月30日、青森県庁で「子ども職場参観(しょくばさんかん)」が開かれました。子どもたちは庁舎(ちょうしゃ)の中を見学した後、県庁の人たちのお仕事をちょっぴり体験。「働くということ」について理解を深めました。
参加したのはお父さんやお母さんが県庁で働いていたり、そのほか、県庁見学を希望した小、中学生ら44人です。
このような取り組みには狙(ねら)いがあります。大人が働く姿(すがた)を実際(じっさい)に見て、自分が大きくなったときにどんな仕事に就(つ)きたいのかを考えるきっかけにしてほしいからです。
探検前の開会式では、三村申吾知事が「県庁探検はディズニーランドほどは面白(おもしろ)くないかもしれないけれど、皆(みな)さんが来てくれたことを心から歓迎(かんげい)します」と、あいさつしました。
その後、子どもたちは知事室や県議会本会議場、県警(けんけい)本部を見学した後、各職場に“配属(はいぞく)”となりました。県教育庁(けんきょういくちょう)の生涯学習課(しょうがいがくしゅうか)には、7人の子どもがやってきました。
職員の人がこう教えてくれました。「名刺(めいし)交換(こうかん)のときは、両手で名刺を差し出すんだよ」。この日のために子どもたちは手作りの名刺を用意してきていました。「ウサギを飼(か)っています」「本を読むことが大好きです」といった自己(じこ)PRのメッセージを書いた自分の名刺を職員(しょくいん)に手渡(てわた)して、大人気分を味わいました。
起案文書(きあんぶんしょ)作りという事務(じむ)仕事も体験しました。
崎野志織さん(青森市浜田小5年)は「知事室で大きな応接(おうせつ)セットに座(すわ)り、自分が偉(えら)い人になった気分になった。楽しかったです」、飯田颯也君(青森市金沢小5年)は「お母さんが働く文化財(ぶんかざい)保護課(ほごか)では、縄文(じょうもん)土器などについて調べる仕事をしていることがわかった」と話していました。