耳で聴(き)いて、感動。聴くだけでなく、曲に合わせて手足を動かせば、とっても楽しいよ。そんなクラシックの世界に、みんなを案内します−。
弘前市の城東小学校(小山内公子校長)で6月30日、東京フィルハーモニー交響楽団(こうきょうがくだん)の奏者(そうしゃ)5人によるワークショップがありました。「これから何が始まるのかな」。興味(きょうみ)深そうな様子で体育館に集まった2年生から6年生まで258人を前に曲を演奏(えんそう)したほか、楽器の紹介(しょうかい)もしました。
「バイオリンの弦(げん)は何本あるか、みんな知ってるかな? 4本です。こうやって、弓で弾(ひ)くよ」。「この楽器の名前知ってますか」との質問(しつもん)には、「ホルン!」との元気な答えが児童の間から返ってきました。
東京フィルの人が教えてくれた、とっておきのクラシックの楽しみ方として体を使って音楽を体験することがあります。
手を打ったり、手で自分の体をたたいたり、足を踏(ふ)みならせば、音が出ます。ボディーパーカッションというそうです。ベートーベンの「運命」の「ジャジャジャ、ジャーン」というメロディーに合わせて体をたたいて音を出すと、みんなの心は一つになりました。
飯田璃久(りく)さん(5年)は「みんなでボディーパーカッションをして、楽しかった」、相馬陽向(ひなた)君(5年)は「聴いたことのある曲でも、生の演奏で聴くと、初めて聴くような感じがしました」と、話していました。
このワークショップは平川市の猿賀小学校でも行われました。今回の交流を大切にした上で、東京フィルは、80人のオーケストラ公演(こうえん)を9月14日に猿賀小、同15日に城東小で行うことになっています。