青森市荒川の県近代文学館は、青森の文学をもっと身近に楽しんでもらおうと、3月からフェイスブックで「おうちで文学館」を始めました。ナビゲーターは、同文学館にすみ着いた謎(なぞ)のキャラクター「くまきち」。同文学館の展示(てんじ)室や展示内容(ないよう)などを、子どもたちにも分かるように紹介(しょうかい)してくれます。
現在(げんざい)取り上げているのは同文学館の企画展(きかくてん)「作家×(と)スポーツ展」。青森ゆかりの作家たちが小説やエッセーの中でスポーツに熱中する様子を、ハチマキ姿のくまきちが選手になりきってガイドします。例えば…。
弘前市出身の作家佐藤紅緑(さとうこうろく)の息子(むすこ)で、作家のサトウハチローは小学生の時、ミットをもらったことをきっかけに野球好きになります。
「毎朝起きるとキャッチボール、学校から帰るとキャッチボールという熱中ぶりでした。玄関(げんかん)の障子(しょうじ)もたくさん破(やぶ)ったそうですよ」
作家になったハチローは数多くの野球に関する小説や詩を作ります。他にも子どものころに楽しんだり、大人になってから始めたりと、スポーツが大好きな作家がいます。
青森ゆかりの作品や作家たちの息づかいが聞こえる「おうちで文学館」をちょっとのぞいてみませんか。
※同文学館は新型(しんがた)コロナウイルスの感染(かんせん)拡大(かくだい)防止(ぼうし)のため、臨時(りんじ)休館中。くまきちは「青森県近代文学館 フェイスブック」で検索(けんさく)すると見られます。
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はじめまして! くまきちです。青森県には作家がたくさんいるんですよ!
佐藤紅緑、秋田雨雀(あきたうじゃく)、葛西善蔵(かさいぜんぞう)、福士幸次郎(ふくしこうじろう)、石坂洋次郎(いしざかようじろう)、北村小松(きたむらこまつ)、北畠八穂(きたばたけやお)、高木恭造(たかぎきょうぞう)、太宰治(だざいおさむ)、今官一(こんかんいち)、三浦哲郎(みうらてつお)、長部日出雄(おさべひでお)、寺山修司(てらやましゅうじ)…、ここではお話ししきれません!
青森県のたくさんの作家たちから文学作品がいっぱい生まれました。みなさんにも知ってもらいたいな。
フェイスブックでは、ぼくと文学館のスタッフが、青森県の作家と文学作品について紹介しています!
みなさんに楽しんで見てもらえるように、ぼく、がんばって文学館をリポートします!
ぜひおうちで見てみてくださいね!!