青森県高校体育連盟(会長・菅原文子青森西高校長)は24日、青森市内で開かれた各競技の専門部委員長会議で、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で今年の全国高校総体(インターハイ)が中止となった場合、競技ごとに県高校総体に代わる大会の開催を検討するよう求めた。

 県高体連は、専門部委員長会議に先立つ理事会で、インターハイが中止となった場合、予選を兼ねる県高校総体を中止することを決めた。

 菅原会長によると、県高体連には選手や保護者から県高校総体の開催を願う意見や手紙が寄せられているという。一方で格闘技系の競技は感染リスクが高まる密接、密集、密閉の「3密」が避けられず、さらに新たな感染者が確認された場合、当該地や近隣の会場が閉鎖され、試合ができなくなる恐れもある。

 菅原会長は「各競技によって事情が異なることもあり、代替の大会実施は難しいと理解している。だが春季大会が全て中止となっただけに、できれば(3年生たちを)いい形で終わらせてあげたい」と話し、各競技専門部への柔軟な対応と協力を呼び掛けた。

 インターハイの開催が決まれば、選手を中心に関係者全員の安全安心を確保した上で選手選考を行う。

 全国高校総体開催の可否は26日、全国高校体育連盟の緊急理事会で協議される。

▼「集大成 飾らせたい」 各競技担当開催前向き

 「多くの子どもたちにとって一生に一度の舞台」「3年間の集大成を飾らせてあげたい」。青森県内高校の多くの運動部員にとって、最大目標となる県高校総体の中止が現実味を帯びることになった24日、県高体連の各競技担当者からは、代替大会の開催へ前向きな意見が多く聞かれた。

 「安心安全が約束できない状況。県高校総体という形ではできないだろう」。陸上の野呂透委員長(木造)は理事会で決まった方針に理解を示した。日本陸連からは6月末日までは競技会を開催しないよう要請が出ており、既に代替大会を7月上旬に開催する方向で準備を進めている。「選手にとって、大学進学など進路に関わる大事な大会。3年生の気持ちを思うと何とか開催させてあげたい」と話した。

 ソフトボールの竹谷保委員長(青森南)も、代替大会を開催する方向で調整中と明かした。会場までのバス移動が密閉、密集、密接の「3密」となるなど課題もあるが「このまま終わってしまうのはかわいそう。生徒の努力が報われるよう知恵を絞りたい」。バスケットボールの千葉哲也委員長(青森西)は「生徒の安全をまず一番に考えないといけない」と、理事会の方針に賛同した。30日に会議を開く予定という。

 一方、レスリングの金渕清文委員長(八学光星)は「レスリングは競技自体が濃厚接触で3密が避けられない。どうやって代替大会を行うべきか」と悩ましげに話した。