新緑の山を探検(たんけん)−。五所川原市の県立梵珠(ぼんじゅ)少年自然の家で10日、ゲームをしながら野山を散策(さんさく)する「春・いーっぱい」が開かれました。青森市や弘前市、五所川原市から参加した親子39人が、雨上がりの野山を歩き、葉っぱをのばす木や虫たちを観察しました。
梵珠(ぼんじゅ)少年自然の家では、季節の自然を楽しむイベントを企画(きかく)しています。春・いーっぱいでは遊びながら自然を感じるネイチャーゲームを体験。ネイチャーゲーム指導員(しどういん)の櫻庭(さくらば)正行(まさゆき)さんら3人が先導(せんどう)しました。参加者たちは3チームに分かれて、活動エリアのコースをゲームをしながら回りました。
人気だったのは、目隠(めかく)しをして歩き、地面や木の幹(みき)を触(さわ)るゲーム。参加者は恐(おそ)る恐(おそ)る手を引かれながら歩き、枯(か)れた松の葉でチクチクする地面やぽろぽろはがれる木の幹(みき)の感触(かんしょく)を確(たし)かめていました。
散策(さんさく)中に見つけたのは、触(ふ)れるとかぶれることもある漆(うるし)の木。参加者たちは、指導者(しどうしゃ)から「枝(えだ)が赤い木があったら、漆(うるし)の可能性(かのうせい)があるから十分に注意して」と説明を受け、身近な野山について学びました。
親子で参加した五所川原市の渋谷(しぶたに)佳樺(よしか)さん(10)=五所川原小5年=はゲーム中に小さな青虫を発見。「大きい虫は苦手だけど、見てみると面白(おもしろ)い。今日初めて会った子とも仲良くなれて、妹ができたみたいで楽しい」。青森市から初参加した葛西(かさい)健真(けんしん)君(6)=泉川小1年=は「探検(たんけん)みたいだった。虫とか木をたくさん見つけた。次はキャンプして、もっと探(さが)したい」と目を輝(かがや)かせていました。