春らんまん! 全国屈指(くっし)の桜(ざくら)の名所、弘前市の弘前公園では、今年も桜(さくら)の花が咲(さ)き誇(ほこ)っています。公園はこの5月20日、開園からちょうど120年を迎(むか)えます。
弘前公園は今からおよそ400年前の江戸時代(えどじだい)に、弘前藩(ひろさきはん)を治めていた津軽家のお城(しろ)・弘前城(ひろさきじょう)として造(つく)られました。そして明治時代、武士(ぶし)の世が終わり城が荒(あ)れ果てたことを悲しんだ元の侍(さむらい)たちが桜の木を植えました。1895(明治28)年に一般(いっぱん)に開放され、公園となりました。今では毎年、約50種2600本の桜が、古城(こじょう)を彩(いろど)っています。
桜が咲き始めた18日、弘前公園など地元弘前の自然について研究している「HEP21エコクラブ」の小学生8人が公園を訪(おとず)れました。
エコクラブはこのほど、公園の堀(ほり)の水質(すいしつ)調査(ちょうさ)結果などについてまとめた壁新聞(かべしんぶん)を日本環境(かんきょう)協会の壁新聞コンクールに出品、見事に文部科学大臣賞を受賞しました。
メンバーの一人、中村あるるさん(弘大付小5年)は「これから何十年、何百年たっても、公園がきれいなままであってほしい」と願いを込(こ)めながら、美しい桜を楽しんでいました。