23日から全国で「子どもの読書週間」が始まります。みんなは本が好きですか? 本は、みんなの生きる世界を広げてくれます。
十和田市の北園小学校(水口宏=みずぐちひろし=校長、全校児童475人)は、児童1人の年間読書量が平均(へいきん)50冊(さつ)を誇(ほこ)ります。普段(ふだん)から読み聞かせなど活動も盛(さか)んです。特にユニークな取り組みは、15年ほど前から行っている「読書郵便(ゆうびん)」です。内容(ないよう)は、自分が読んで感動した本を、ほかの誰(だれ)かに手紙で紹介(しょうかい)するというもの。毎年、読書郵便週間を設(もう)け全校で行います。
今年は2月に行いました。部活の仲間、きょうだいや校長先生に宛(あ)てた“手紙”がポストに投函(とうかん)されました。“手紙”は図書委員によって仕分けされ、各学級に備(そな)えてあるポストに配達されます。
石田恭一朗(いしだきょういちろう)君=6年=は、自分の好きなジャンル以外の本を紹介されましたが手に取ってみたところ、新たな発見があり楽しめたそうです。石田君は「新たな友だちが増えました」と笑顔(えがお)。赤沼来空(あかぬまみそら)さん=同=は「(紹介した)相手から返事が来ることもあるんです。そんなときは特にうれしい」と話します。
四橋愛理州(よつはしありす)さん=同=は「読書郵便は、楽しみながら本に親しむ機会を広げてくれます」と話していました。