新型コロナウイルスの感染が確認された青森市在住の50代男性会社員について同市は9日、7日に感染が確認された東北電力ネットワーク五所川原電力センターに勤務する40代男性会社員の同僚と明らかにした。同市での感染は3例目。県は同センターに勤務する55人のうち、最初に感染が確認された40代男性の濃厚接触者を14人としており、今回感染が確認された男性以外の13人についても健康観察を続ける。

 40代男性会社員の妻は、検査の結果、陰性だった。

 市保健部によると、今回新たに感染が判明した50代男性は、3月30日から倦怠(けんたい)感を覚えながらも4月3日まで勤務。4日に37.5度~38.0度の発熱があり、5日に自家用車で同市の医療機関を受診した。

 6日からは仕事を休んで自宅で静養したものの、38.0~39.0度の発熱が続いたことから、7日に家族が帰国者・接触者相談センターに相談。8日に帰国者・接触者外来を受診し、9日に陽性が判明した。

 県によると9日現在、男性は平熱に戻っている。今後市内の感染症指定医療機関に入院する予定。同居する妻と子の計2人は症状が出ていないが、市は濃厚接触者としてPCR検査を行う。

 東北電力ネットワーク青森支社によると、この男性は先に感染が確認された40代男性と同じフロアで勤務。本人への聞き取りで3月13日以降は県外に出ていないという。

 男性の職場がクラスター(感染者集団)化する可能性について大西基喜医師は県の会見で「濃厚接触者十数人のうち、症状がある方が極めて少ない。可能性がないわけではないが、濃厚接触者が2倍3倍になることもなく、発生してもそんなに大きなものではないだろう」との見方を示した。

 感染経路については「同じ職場の2人で同じころ症状が出ている。ほぼ同時に感染した可能性があり、職場内や職場の付き合いで第三者から感染した線が強いとみている」と述べた。

 市内で3例目の感染者が確認されたことを受け、小野寺晃彦市長は9日の市危機対策本部の会議で、政府の緊急事態宣言に準じて5月6日までの間、「3密回避」「接触8割減」「外出1日1回」を市民に要請していく方針を表明した。小野寺市長は報道陣の取材に「よりフェーズ(段階)を上げて、市民の皆さまにも危機意識を持ってもらう。命を守ることが第一」と述べた。