早く新幹線(しんかんせん)に会いたい−。1年後に迫(せま)った北海道新幹線・奥津軽(おくつがる)いまべつ駅開業を盛(も)り上げようと22日、今別町開発センターで町の伝統芸能(でんとうげいのう)「荒馬(あらま)」踊(おど)りの表現(ひょうげん)を競(きそ)う初の「荒馬ワールドカップ」が開かれました。
大会には今別小、今別中の児童生徒が前座(ぜんざ)として出演(しゅつえん)、同町初めての“W杯”に花を添(そ)えました。囃子(はやし)のリズムにのり、男女ペアが息の合った踊りをみせると、約300人の観客からひときわ大きな拍手(はくしゅ)がわき起こりました。
今別小3年舘田七海(たてだななみ)さん(9)と同5年小鹿海成(こしかかいせい)君(11)は「緊張(きんちょう)しないで、上手に踊れた」と笑顔(えがお)。今別中2年の相内(あいうち)南(みなみ)さん(14)は「荒馬はどの世代でも楽しめる踊り。たくさんの人に知ってもらいたい」と話していました。
今別小ではこれまでも児童たちが開業を待ち望み、さまざまな活動に参加しています。昨年10月には、新駅の建設現場(けんせつげんば)を見学。さらに、同12月には同駅連絡(れんらく)通路の床(ゆか)に貼(は)り付けるタイルの裏(うら)に絵を描(か)く作業を行いました。
同小5年の笹谷幹太(ささやかんた)君(11)は「冬、道路が滑る中を新青森駅まで行かなくてよくなると思うと安心できる。奥津軽いまべつ駅から北海道へ行きたい。早く新幹線に会いたい」と興奮(こうふん)気味。今別町新幹線対策室の小野(おの)成治(せいじ)室長(49)は「今別の子どもたちはPR隊として大きな力。小さな町にできる新駅を、みんなの力で大きく花咲かせていきたい」と話していました。