気候変動について講演する井田氏

 東奥情報懇談会3月例会が18日、青森市のホテル青森で開かれ、共同通信社編集委員兼論説委員の井田徹治氏が「深まる気候の危機を前に」と題して講演した。井田氏は、地球温暖化対策としてエネルギー政策の大転換が急務-と強調した。

 井田氏は、温室効果ガスが気温や海面の上昇など環境に大きな影響を及ぼし、世界で深刻化していることに触れ「二酸化炭素(CO2)を吸収した海の酸性化も進み、(南方系の)サワラが北で豊漁になるなど漁業にも影響が及んでいる」と指摘した。

 ただ、日本の温室効果ガス排出削減への取り組みは進まず、特に発電時に出るCO2が減っていないことを挙げて「石炭依存が強まっていることで温暖化対策に遅れが出ている」とし、「原子力の将来や脱石炭など、エネルギー政策の大転換の議論を多くの人が始め、温暖化への適応策も考えていかなければならない」と話した。