知ってほしい、ふるさと弘前のこと−。弘前市立第一中学校(山形明雄(やまがたあきお)校長)の1年生がこのほど、手作りの観光リーフレットを完成させました。実際(じっさい)に弘前市内に取材に出向いて集めた情報(じょうほう)を基(もと)に編集(へんしゅう)し、お城(しろ)や桜(さくら)、ねぷた、リンゴなど、弘前の名所、まつり、グルメを満載(まんさい)したすぐれものです。生徒たちは作業を通して、地元の魅力(みりょく)を再発見(さいはっけん)しました。
リーフレットは、総合的(そうごうてき)な学習の時間を活用し、9月から20時間かけて完成させました。
A4判(ばん)の三つ折り表裏で、若(わか)い人向け、年配の人向けなど、それぞれターゲットにする年齢層(ねんれいそう)を絞(しぼ)って内容(ないよう)を決め、写真や地図も効果的(こうかてき)に折り込(こ)みました。
240人の1年生が42班(はん)に分かれてそれぞれ製作したリーフレットのうち、6点の優秀作品(ゆうしゅうさくひん)を選抜(せんばつ)。1月27日には、同市の情報誌(じょうほうし)「TEKUTEKU(テクテク)」の編集長(へんしゅうちょう)を務(つと)めている木村慎一(きむらしんいち)さんを学校に招(まね)き、リーフレットの出来栄(できば)えを評価(ひょうか)してもらいました。
6班の生徒たちが、それぞれのリーフレットのポイントを発表。情報を伝えることの難(むずか)しさを実感した作業を振(ふ)り返りながら「弘前は恵(めぐ)まれた所」「街の温かさを感じた」などと感想を語りました。
木村さんはプロの視点(してん)から、企画(きかく)の立て方や取材の仕方、構成(こうせい)のコツなどを伝授。「施設(しせつ)の入場料や開館時間など、情報はできるだけ細かく」などと、具体的にアドバイスしました。
木村さんに謝辞(しゃじ)を述(の)べた堀江茉乃(ほりえまいな)さんと三浦明日香(みうらあすか)さんは「弘前の歴史や文化を知ることを通して、自分の住んでいる街に誇(ほこ)りを持てたことがうれしい」と話していました。