3日は節分。冬と春の分かれ目にあたる立春前日のことです。豆まきをしたり、恵方巻(えほうま)きを食べたりとさまざま。フク助は今回、節分行事として定着しつつある恵方巻きを作ってみました。フク助の名前には、読者のみんなに幸福になってもらいたいという願いが込(こ)められています。だから、フク助の顔を図柄(ずがら)にした特製(とくせい)だよ!
教えてくれたのは、ジュニジュニで連載中(れんさいちゅう)の「あおもりごちそうレシピ」のスプーンさんこと木村恵(きむらめぐみ)さん=青森市。直径2センチほどの細巻(ほそま)きは目と耳に、鋭(するど)いくちばしは厚焼(あつや)き卵(たまご)で作りました。顔の外側部分は、青のりを混(ま)ぜた酢飯(すめし)です。最も緊張(きんちょう)する巻(ま)きの作業を、フク助はスプーンさんのアドバイスを受けてやり遂(と)げました。酢飯(すめし)5合、のり一枚半(いちまいはん)を使った直径10センチ超(ちょう)の「福を呼(よ)び込むフク助巻き」です!
昔、季節の変わり目には邪気(じゃき)が生じ、災(わざわ)いがもたらされると考えられていました。だから、人々は厄払(やくばら)いの行事をして安心を得たんだ。近年になると、このような伝統(でんとう)文化を活用しようとする動きが見られ、その一つとして生まれたのが恵方巻きです。その年の恵方(方角)を向いて太巻(ふとま)きずしをまるかじりすると、厄除(やくよ)けになるといわれています。
県立郷土館の増田(ますた)公寧(きみやす)研究員によると、40年ほど前、のりの消費拡大(かくだい)を目的として大阪の海苔(のり)問屋の組合が「巻き寿司の早食い競争」を節分イベントとして行ったことが、現在(げんざい)のような全国的な広がりにつながったと考えられているんだって。
鬼(おに)もビックリの恵方巻き。かぶりついて、元気よく春を迎(むか)えよう!