青森市の中央市民センターで17日、青森県の郷土料理(きょうどりょうり)を作るイベント「ふるさと伝統(でんとう)料理を作ろう!!」が開かれ、津軽地方の郷土料理「けの汁(しる)」と、南部地方でよく食べられている「ひっつみ」を手作りしました。
イベントは、青森公立大学などの学生らによる団体(だんたい)「LESTA」が主催(しゅさい)。集まった約10人の小学生が、けの汁班(はん)とひっつみ班に分かれて調理しました。けの汁は黒石市で米や野菜を育てている佐藤拓郎(さとうたくろう)さんが、ひっつみは岩手県出身の高橋千明(たかはしちあき)さん(青森公立大学3年)が講師(こうし)となって、作り方を丁寧(ていねい)に教えてくれました。家庭や給食などで食べたことはあっても、作るのは初めてという子が多かったです。
けの汁は、ニンジンや大根、ふき、高野豆腐(こうやどうふ)などを小さなサイコロ状(じょう)に刻(きざ)んで煮込(にこ)んだものです。今回は、佐藤さん手作りのみそで煮たよ。ひっつみは、鶏肉や野菜が入ったしょうゆベースのスープに、小麦粉を水で練って丸め、ちぎり入れた料理です。
自分たちで作った料理はおいしさも倍増(ばいぞう)! 「いただきます」のあいさつの後は笑顔(えがお)があふれていました。食べた後は、講師の佐藤さんから、「いただきますには『生命をいただく』という感謝(かんしゃ)の気持ちを込(こ)めましょう」というお話があり、自然の恵(めぐ)みについて考えました。
妹の村上(むらかみ)みなもさん(幸畑小4年)と一緒(いっしょ)に参加していた村上しずくさん(同6年)は「大学生とも仲良くなれたし、初めて作ったけの汁も、ひっつみもおいしかった」と話しました。