六戸町の六戸中学校の1〜3年生12人でつくる「スマホクラブ」がこのほど同校で、スマートフォン(多機能携帯電話(たきのうけいたいでんわ))や携帯電話のトラブルに遭(あ)わないための使い方や心構(こころがま)えを自分たちの言葉で発表しました。
クラブは、スマホをはじめ電子端末機器(でんしたんまつきき)をめぐる問題を調べ、安全な使用方法を全校生徒に紹介(しょうかい)しようと昨年夏に自主的に結成しました。3年生2人、2年生6人、1年生4人が集まり、担当(たんとう)分野を決めて調査(ちょうさ)しました。
メンバーは、発表会で校内アンケートの結果を発表しました。六戸中でスマホ、携帯を持っている生徒は24%。このうちインターネットの有害情報(ゆうがいじょうほう)を遮断(しゃだん)する「フィルタリング」を行っている人は19%だけでした。
また、掲示板(けいじばん)やブログ、メールで他人の悪口を書いたり、動画共有サイトでいじめの様子を公開したりする「ネットいじめ」の特徴(とくちょう)や、他人になりすました書き込(こ)みによるトラブルなど、注意するべき点を細かく指摘(してき)しました。
メンバーは、ネットやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を使ったいじめは「みんなが見ている」「(自分の)足跡(あしあと)がついている」「違法行為(いほうこうい)」「データは残る」と強調しました。そしてスマホや携帯を手にするときには、使用方法や社会のルールをわきまえる「知識(ちしき)」、維持費(いじひ)を考える「判断(はんだん)」、他人を思いやる「行動」の3点が大事−と呼(よ)び掛(か)けました。
発表を聞いた生徒からは「トラブルがよく分かった」「大人じゃなく中学生の説明で聞きやすかった」と好評(こうひょう)でした。スマホクラブ長の吉田雅也(よしだまさや)君(3年)は「スマホや携帯は気軽に使える分、十分に気をつけなければならないことを伝えたかった」と話しました。