メリー・クリスマス! いよいよあす24日はクリスマスイブですね。県内各地でも街がイルミネーションに彩(いろど)られるなど、クリスマスムードでいっぱいです。
弘前市では、中心街の土手町や市役所前などの一帯を温かな明かりで包む「エレクトリカルファンタジー」が繰(く)り広げられています。
今ではすっかり冬の弘前の風物詩となったこのイルミネーションが始まったのは1991年。その年は、秋の台風で収穫前(しゅうかくまえ)のリンゴがほとんど落ちてしまう大きな被害(ひがい)を受け、人々にとって冬の寒さは一層、体と心にこたえました。
そこで「落ち込(こ)んだみんなの気持ちを少しでも元気にしたい」と思った人たちが中心となって募金(ぼきん)を行い、街に光をともしたのが始まりでした。
街を思う人たちの願いは、20年以上たった今も受け継(つ)がれています。今年は、JR弘前駅前から市役所までの通りにある街路樹(がいろじゅ)などに、18万個(こ)もの電球が取り付けられています。来年2月末まで毎晩(まいばん)、点灯します。
11月下旬に行われた点灯式には、弘前で今年秋に誕生(たんじょう)した「りんご王国」の王さま・りんご一世「かほ」(時敏小5年・清藤海帆(せいとうかほ)君)、「けんすけ」(弘大付小4年・高谷賢裕(たかやけんすけ)君)、「いおり」(三大小4年・工藤伊織(くどういおり)さん)が出席。「王国のさらなる繁栄(はんえい)を願い、街を光で飾(かざ)ることにした」と堂々宣言(せんげん)し、イルミネーションのスイッチを押(お)すと、街が一気に幻想的(げんそうてき)な明かりに包まれました。
関連イベントとして、きょう23日から25日まで、追手門広場の旧(きゅう)弘前市立図書館でプロジェクションマッピングが行われます。時間は午後6時から午後8時までの30分ごと。みなさんもクリスマスの雰囲気(ふんいき)を味わいに、街に出かけてみませんか。