毎日1合の純米酒を飲むことを提唱する山本氏

 東奥情報懇談会2月例会が13日、青森市の青森国際ホテルで開かれ、日本酒と食のジャーナリストの山本洋子氏が「地元の純米酒を愛して! 自然、環境、伝統産業がまるごとつながる米の酒」と題して講演した。山本氏は20歳以上の人が毎日1合の純米酒を飲むことでコメが消費され、田んぼを減らさなくても済むとともに、国内のスギが酒だるや器に使われることで伝統産業と自然環境の保全にも寄与すると強調した。

 山本氏は県産酒造好適米「華吹雪」「華想(おも)い」「吟烏帽子(えぼし)」を含む全国の酒米を紹介しながら「田んぼ1坪で純米酒1升瓶が1本できる」と指摘。貯水効果や二酸化炭素(CO2)削減などの田んぼがもたらす効果についても語った。

 また、日本酒とワイン、ビールの造り方の違いや日本酒にもにごり、生酒、生詰め、古酒、貴醸酒などさまざまな種類があることを分かりやすく説明した。

 一方、糖類、酒かすなどが多く入っている酒など、山本氏が日本酒として在り方を疑問視する酒についても紹介。「飲んでほしいのはコメの品種が言える酒。良い日本酒を飲むことは上質なコメの復権につながり、日本の土地をよみがえらせる一歩になる」と述べた。