極彩色のねぶたと花火のコントラストが美しい
台船上では囃子方が花火と〝競演〟

 暦は10月。首都圏以西はまだまだ暑い日が続いているが、青森はもう秋、というか冬の足音がひたひた近づいてくるのを実感する今日この頃。厳しい寒さが来る前に、夏の振り返りとして、ひとつ言っておきたいことがある。それは「青森の花火大会は(ある意味)日本一!」………え?ふざけるなって?まあまあ。日本全国、自慢の花火大会が数知れずあるのは承知の上。それでも「日本一」なワケとは。

 日本一の花火大会と聞いて思い浮かぶのは隅田川の花火大会?秋田・大曲の花火大会?長野・諏訪湖の花火大会?打ち上げ数や観客数をはじめ、いろいろな尺度の日本一があるほか、それぞれの大会が地元にとって日本一だということは否定しない。ではなぜ青森?そう、「ある意味」は、青森観光のキラーコンテンツ「ねぶた」があるからだ。

 毎年8月7日の夜に開催される「青森ねぶた祭協賛 青森花火大会」は、その年の審査で最高賞の「ねぶた大賞」を受けたねぶたをはじめ6台のねぶたと囃子方らが台船に乗り、花火をバックに海上運行するのだ。極彩色のねぶたと花火のコントラストは、地元の人間としてはぜひ、たくさんの人にみてもらいたい「宝」。ねぶたと花火のコラボは、青森以外にはない。よって、青森の花火は日本一、というわけだ。

 今年のねぶた大賞を受賞したのは、JRねぶた実行プロジェクトの「蝦夷ケ島(えぞがしま) 夷酋(いしゅう)と九郎義経(くろうよしつね)」(竹浪比呂央作)。ねぶたの運営側にとっても、海上運行に参加するのは名誉なことだというのは言うまでも無い。陸側からと台船上の様子を、動画でぜひチェックを。来年の夏は、ねぶた祭りだけでなく、花火大会までセットで観るのがおすすめだ。(C)