「おいしいギフトアレンジ」を手にする小幡さん

 夏本番から秋に向かい、あちこち出歩く機会も多くなるこの季節。「訪問先への手土産に花束を添えて」。そんな提案をするのが、八戸市在住の小幡康子さん(43)。おいしいもののお裾分け、といったシチュエーションを想定し、ヨーロッパの伝統的なフラワーアレンジメントを学んだ小幡さんに実演してもらった。

 十和田市出身の小幡さんは高校2年生の時、帝国ホテルで強烈な印象の生け花に出合い、その道を意識した。短大に進み、栄養士の資格を取り、青森県内の地銀に就職してからも、花に触れ続け、思い切って退職し、英国最古の伝統ある花のプロ養成校、ザ・コンスタンス・スプライフラワースクールにさらなる向上の道を求めた。寮に入り、フラワーアレンジメント漬けの日々を送り、卒業後はロンドン市内のザ・コンランショップでフローリストとして経験を積んで帰国した。

 十和田、八戸で教室を持ち、34歳で結婚してからはしばらく花の世界から遠のいていたが、5年ほど前に活動を再開。妻、母として、栄養士の資格も生かしつつ、食を絡めたフラワーアレンジメントに力を注いでいる。

 実演してくれた「おいしいギフトアレンジ」は、バスケットには、こだわりのパンとオーガニックオリーブオイル、そして地場野菜と共に花束を添えたアレンジメント。ジニアを中心に、ハーブ類や雑草のエノコログサも加えて手早くまとめていく様子はぜひ動画でチェックを。

 小幡さんは「まずは家庭を第一に、子どもの成長と見合わせながら、いつか『生活に根ざした花と美、食』を学び、語り合えるコミュニティーサロンを作りたい」と言う。現在は、フラワービジネスに加えて、奉仕の一貫で子どもの食育講座、昔ながらの味噌、梅干しづくりなど日本の伝統食を仲間や親子で作る楽しさを伝えている。「地域にはその道の「プロ」がたくさんいる。そのプロから、共に学べる空間を提供出来たら、もっと人生が豊かになるのでは」。素敵なサロネーゼのそんな思いがかないますように。(C)