青森市の合浦(がっぽ)公園で13日、建築(けんちく)に関(かか)わる仕事について学ぶイベント「建築体験ウォッチ」が開かれました。左官、畳工(たたみこう)、看板(かんばん)、薪割(まきわ)り、木工など全9種を紹介(しょうかい)。たくさんの子どもたちが来場し、職人(しょくにん)さんに教えてもらいながら、いろんな仕事を体験したよ!
建築業界を目指す若者(わかもの)は全国的に減(へ)っていて、このままだと震災復興(しんさいふっこう)や2020年の東京五輪に関わる仕事に影響(えいきょう)が出るかもしれないと言われているそうです。少しでも子どもたちが興味(きょうみ)を持って、未来の職人になってくれればと、県建築士会青森支部(しぶ)が今回のイベントを考えました。
鉄を熱してハンマーで打ち、ねじ曲げてS字フックを作る鍛鉄(たんてつ)。パーツを並(なら)べて家の間取りを考える設計(せっけい)。銅板(どうばん)レリーフを作る板金。自分で煮(に)たのりを使ってちぎり絵を作る表具。三つ以上クリアでご褒美(ほうび)のピザがもらえます。子どもたちは、まるで本当の職人のように真剣(しんけん)に作業していましたよ。
それぞれの職人が作業着で現(あらわ)れ、仕事についてクイズを出すコーナーもあり、技術(ぎじゅつ)、知識(ちしき)両面から建築の仕事を学びました。
同市浪打(なみうち)小学校4年の村田藍途(むらたあいと)君は「自分で住みたい家を考える設計の仕事が楽しかった。鉄をねじるのも、うまくできた」と笑顔(えがお)。同支部青年委員長で建築士の稲見公介(いなみこうすけ)さんは「大盛況(だいせいきょう)でびっくり。業界全体が一緒(いっしょ)になれたのが良かった。こういうイベントをきっかけに、建築の仕事を目指してくれる子がいればうれしい」と話していました。