蛯名正樹弘前副市長(写真㊧)と握手する船木選手
「弘前城ミス桜」とともに街を練り歩く
「ヤーヤドー」の掛け声で観衆にアピール

今年も城下町の夜を熱く彩った弘前ねぷた(8月1〜7日)。祭りも佳境を迎えた3日夜、弘前公園近くの桜大通りから土手町コースへ向かう行列の先導役の中に、浴衣姿の精悍な男性が一人。沿道の祭り客の注目を集めたのは、地元出身のプロレスラー船木誠勝選手その人だった。

翌日に弘前市の県武道館で開かれた「王道プロレスチャリティー弘前大会」のPRを兼ねての弘前ねぷた参加だったという。ねぷた出陣前には弘前市役所を訪ね、蛯名正樹副市長に「幼い頃に育った弘前の街並みが本当に懐かしい。今日はまつりを楽しむとともに、市民の皆さんに精一杯アピールしたい」と抱負を披露。その足で、スタート地点の桜大通りへ向かった。

船木選手といえば1984年に弘大付属中を卒業し、新日本プロレスから当時の史上最年少でデビュー。93年には総合格闘技団体「パンクラス」を設立し、映画やテレビドラマにも出演するなど、格闘技ファンには今なお根強い人気を誇る。

 かつて、関西のリングに上がった時は、ねぷたをあしらったマントを広げ、ねぷた囃子をバックに入場したこともある船木選手だが、意外なことに、ねぷた運行に参加するのは初めてという。艶やかな浴衣姿の弘前城ミス桜や商工団体トップらと共に行列の先頭に立つ姿は、リングの上に立つ姿さながら「じゃわめいで(血が騒いで)」いる様子。

運行が始まると、提灯を高々と掲げ「ヤーヤドー」の掛け声とともに堂々と目抜き通りを練り歩いた船木選手。沿道の観衆は、思いがけない地元出身のヒーロー登場に大喜びで、ねぷた囃子の太鼓や笛の音に負けんばかりに「フナキ〜!」のコールが響き渡った。(K)