9種類のニンニク創作料理とシャリ、ステーキ鍋とお肉が整然と並ぶ「ガーリックステーキごはん(ガリステごはん)」
デザートのアイスは濃厚な、濃厚な…ミルクとニンニクの味wにおい消しのグミもついてくる

 2013年から始まった青森県の「新・ご当地グルメ」ムーブメント。深浦町の「深浦マグロステーキ丼」、平内町の「平内ホタテ活御膳」、中泊町の「中泊メバル膳」と同様、4番目の「田子ガーリックステーキごはん(ガリステごはん)」も好調だ。今年3月29日から提供を開始し7月19日、113日目で累計1万食を突破する人気ぶりで、週末はなかなか予約が取れないほど。秋田県や岩手県との県境近くにあり、ニンニク産地として全国的に知られる田子町は、青森市、弘前市からいずれも車で約2時間半、県南の八戸市からでも約1時間かかり、決して行きやすいとは言えない場所にある。何がそんなに多くの人を引きつけているのか。

 ガリステごはんを提供するのは、勇鮨と田子町ガーリックセンター、食事処なくいの3店舗。この中で、町役場近くの「勇鮨」におじゃました。大将の佐藤剛大さん(41)は、提供店などで組織する田子ニンニク料理推進協議会の会長も務める。

 事前予約したものの、連絡の行き違いで30人の団体客をさばいた直後、後片付けでテンテコマイのところ、のれんをくぐった。で、1時間後に出直すことにし、さて、どうしようかと考えて、片道約35分、往復1時間ちょっととちょうどいい距離にある「みろくの滝」まで足を延ばすことに。

 あれ?これって、食をきっかけに観光振興図ろうという、仕掛け人の思うつぼじゃんwと思いつつ、ブナの原生林に囲まれた、高さ30メートル、幅20メートルのスヌーピー似の岩をつたう滝を見物してから、勇鮨へ。先ほどまでへろへろな感じ(笑)だった佐藤さんが、ぴしっと料理人のいでたちに着替え、笑顔で出迎えてくれた。

 テーブルには、9種類のニンニク創作料理とシャリ、ステーキ鍋とお肉が整然と並んでいた。取り皿と箸置きがニンニクの形だ。芸が細かい。まず、ウェルカムドリンク、ニンニク入りコーラ「タッコーラ」をひと息で飲み干した。これだけで、まるですっぽんの生き血を飲んだ時のように?のどから胃の辺りにかけてカッと熱くなった。「ふだん、あまりニンニクを食べていない人はそうなるかもしれないですね」と佐藤さん。

 創作料理は食べる順が決まっており、4品目あたりからニンニク感が強くなる。メーンは、豚、牛、鶏肉を焼いて、シャリを巻いて食べる「ガーリックステーキずし」。「ゆきこ」という品種の米をシャリに使い、ひと口大に形を整えたごはんの上にニンニク味噌などがのっている。

 さらに、味のアクセントとして生ニンニクのスライスと、フライドガーリックも。味噌汁は……あれ?普通。「全部ニンニクだとつらいかと思って。これだけ入ってないんです」と佐藤さん。が、デザートのアイスもニンニク入りで、最後の最後に気休め程度wのにおい消しグミがついてきた。このお膳一食で、Mサイズのニンニクひと玉分を使用しているのだとか。税込み1350円で、「日本一のニンニク」を堪能した。

 あと、やはり気になるのは「におい」だが、周りは(気を遣っていたのかもしれないけれど)あまり感じなかった様子。佐藤さんによると、家族や友人を連れて二度、三度と訪れる「リピーター」が多いという。となれば、飽きが来ないように料理内容のリニューアルがあるのでは無いか、という憶測もあるが、まずは初期オリジナルのガリステごはんを食べてみるべし!(C)