厨房内の調理作業が見られるオープンキッチンを前に、食事を楽しむ参加者ら

 青森市浜田のゲストハウス「フレアージュスウィート」に今夏、青森県の披露宴会場として初のガラス張りオープンキッチンがお目見え。結婚披露宴やセレモニーの合間、ガラス越しにプロの料理人が巧みに彩る調理シーンを楽しむことができる趣向。フライパンに炎を立ち上げる「フランベ」の演出で「迫力たっぷりのライブ感覚が楽しい」「わくわく感でいっぱい」と、利用者に好評だ。

 6月末、30組の夫婦を迎えて行われた特別ディナーショー。10台の円卓が並ぶホール正面には、電圧で透明度が変わる特殊ガラス。ワイドに広がるすりガラスが、ファンファーレとともに、透明に切り替わった。〝秘密のベール〟の向こう側に浮かび上がったのは、さまざまな食材や調理器具がきれいに置かれたキッチン。教会の壁画のようなきらびやかな光景に、会場からは「ホーッ」とため息が漏れた。

 オープンキッチン内では、この日の特製メニューをコラボ考案した原和也総料理長と、同市の人気フレンチレストラン「エヴィエ」の佐藤玲一オーナーシェフがそれぞれ、フライパンに油を入れ、派手に立ち上がる火柱。炎の競演に「おぉ〜〜」「すごい演出だ」の声が飛んだ。

 皿の上に彩りたっぷりに盛り付けされていく肉・魚料理やデザート、手際よく作業する調理人や厨房スタッフ|。参加者はガラスに近寄り、調理シーンをスマホやデジカメで撮影した。60歳女性は「独身の息子にいいお相手が見つかったら、ぜひこんな所で披露宴を開いてほしい」。ガラス越しに熱心に眺めていた54歳女性も「舞台を見ているようでとにかく楽しいし、一層おいしく食べられる」と満足げだ。

 同館によると、ライブキッチンやカウンターキッチンは、その瞬間だけ登場したり、盛り付けのみのスペースだったりするのが一般的。しかも料理のにおいや調理作業時の音が発生する恐れも。このため、ガラス張りのオープンキッチンは、セレモニーの雰囲気を壊さないことに配慮したものだという。

 また、オープンキッチンは単なる演出ではなく、「みなさまにおもてなしをしたい」という厨房スタッフの思いを形にしたもの。「料理をいただくお客様の表情やスピードを、厨房からじかに見ることでよりよいタイミングで提供できます。フランベも開放感の中、空気を一気に盛り上げるには持ってこい」とは同館の村上義晃ゼネラルマネージャー。原総料理長も「私たち自身、今後の励みになるし、調理風景を喜んで見てながら料理を味わっていただけることが何よりうれしい」と、上々の評判ぶりにニンマリ顔だ。

 フレアージュスウィートは7月31日まで、「ねぶた祭前2週間限定 星空BBQビアガーデン」を実施中。期間中は、オープンキッチンで調理された料理も食べ放題で楽しめる。(Y)