東京スカイツリータウンのイベントで演奏するセ三味ストリートのピエール小野さん(手前左)と虎見康豊さん

 東京都墨田区、観光客や買い物客でにぎわう東京スカイツリータウンに5月、津軽三味線の音が響いていた。同所で開催されていた「2016ソラマチ大道芸フェスティバル」で、同時多発的にマジック、ジャグリング、ダンスパフォーマンスなどの「大道芸」が繰り広げられている中、津軽三味線の強烈なサウンドと語りでひときわ観客を沸かせていたのが肉体派津軽三味線大道芸パフォーマンスユニット「セ三味ストリート(せしゃみすとりーと)」だ。

 演奏していたのは東京都葛飾区出身のピエール小野さん(38)と、八戸市生まれ埼玉県育ちの虎見康豊さん(35)。ん?八戸?津軽じゃないけど細かいことは気にせず、一応、津軽三味線発祥の地・青森県に関わりがあるということで(八戸市市川町出身のお母さんが里帰り出産した、ということらしい)。

 二人は大学のサークルで津軽三味線に触れ、紆余曲折を経て、サポートメンバーも含めて現在の形で演奏活動を続けている。ユニットのコンセプトは「見せる津軽三味線」「笑える津軽三味線」。二人羽織や組体操の「サボテン」による曲弾き、早弾きと、エンターテインメント性は十分。笑い担当の虎見さんが随時見せる顔芸、どこかで見覚えある、と思ったら、「テツandトモ」の芸風に似てるwそういえば、顔も似ているような…。羽織袴での演奏が定番スタイルだが、一度、赤、青のジャージでやってほしいものだ。

 演奏を終えたピエールさんは汗びっしょりで「津軽三味線という音楽ジャンルの持つパワー、生命力がすばらしい」、幼少のころから山田流筝曲を学んでいた虎見さんは「若い人たちに、和楽器への興味を持ってもらえたら」と語る。これまでアメリカ・ドイツ・イタリア・フィリピンでの演奏経験があるが、今後も「世界中で演奏したい」との思いを持ち、各地のイベントをまわっている。何しろセ三味の「セ」は世界の「セ」なのだ。

 世界の前に青森県内でもぜひ生で演奏を観たいところだが、一昨年、県観光物産館「アスパム」で演奏経験があるといい、今年7月3日には、つがる市柏農村環境改善センターで行う、「じょっぱりの里」3周年を記念した生産者の方々のパーティーで「スコップ三味線」家元の舘岡屏風山さんらとコラボ予定。青森県内で直接聴くチャンス、かも。

 セ三味ストリートの公式ウェブサイトはこちら(http://www.shamisen.jp/seshami/index2.html)。(C)