来場者でごった返すテイスティング会場
333種が並んだテイスティング会場のワイン
林さん(手前右)の説明を聞きながら、ソムリエナイフを使ったコルクの抜き方を学ぶ参加者
ワインを味わいながら行われたセミナー講師によるクロストーク
ワインとチーズを合わせて楽しむセミナー参加社

 「ワインの街」を目指している八戸市で、年に一回行われるお楽しみ。世界各国のワイン300種類超をテイスティング(試飲)できる「八戸ワインフェス」が22日、八戸ポータルミュージアム「はっち」で今年も開催された。今年のテーマは「美味しさの方程式〜マリアージュを愉しむ」。インポーター(輸入業者)が厳選した各国のワインはもちろん魅力だが、テイスティングは4500円のチケットを事前購入した人の特権。個人的にはふらりと訪れても参加できる、ワインに関する無料セミナー(すべてワインの試飲付き)を楽しみにしている。今年も豪華な講師陣がそろい、人気のセミナーは早い時間から満杯になるなど盛況だった。

 無料のセミナーは、日本のワイン造りの先駆者で、北海道の余市オチガビワイナリーの落希一郎さん、チーズのスペシャリストで京都の「フロマージュ・ドゥ・ミテス」代表の金剛丸由美さん、盛岡のワインバー「アッカトーネ」代表の松田宰さん、日本のイタリアワイン第一人者で西麻布「ヴィーノ デッラ パーチェ」の内藤和雄さん、輸入ワイン品質管理のプロ、阿掛登志彦さん、八戸のフレンチレストラン「ビストロ プルトワ」のマダムソムリエール・林千佳さん。それぞれ専門の立場から語る、ワインの楽しみ方が興味深く、ワインをぐんと身近に感じることができる。ソムリエナイフを使ったワインの開け方、意外とカジュアルなワインと料理の合わせ方、牛、羊、ヤギのチーズの違いやワインとの相性、輸入ワインの温度管理の重要性と、全8講座はどこに参加しても目からウロコの内容。惜しいのは、セミナー時間が重なっていて、すべてを聞くことができないことだった。

 同ワインフェスは今年で3回目。初回から参加している身として、今年感じたのが、会場の雰囲気の違い。例年通り来場客でごった返していたものの、とても落ち着いた印象だったのだ。何しろ2014年の初開催時は、テイスティングを「飲み放題」と勘違いした客(実質的に飲み放題も可能だけれど)が多く、飲み倒れ(?)が続出し、特に女子トイレは…。翌年以降の開催が危ぶまれるほどの地獄絵図wが一部で繰り広げられていたのだから。

 午後4時のテイスティング会場オープニングで、実行委員長の澤内昭宏さんが「酔ったら飲むな、です」と注意を促したが、そんな心配が必要ないくらい、ワインのたしなみ方が定着してきた様子。ホルダーで専用ワイングラスを首から提げた参加者は、30業者が用意した333種類のワインを品定めしながら、思い思いに楽しんでいた。

 各種フードも充実。はっち裏手の屋外会場には、「マリアージュ食堂」と題した販売ブースが設けられ、はっち内と合わせて、フランス、ポルトガル、メキシコ、イタリアなど各国の料理が楽しめた。もちろん和食、中華も。これだけでも、会場に足を運ぶ価値あり。ちなみにこの日の最高気温は26.3度。ワインイベントながら、ビールもよく売れたことはいうまでも無い。(C)