線路沿いを彩る菜の花の中を走る津鉄の列車
桜と列車を撮ろうと金木駅のホームに集まった人たち。線路わきでも大勢の人がカメラを構えている

 青森県には国内有数の桜の名所として知られている弘前公園があるが、同県にはある意味、それ以上に知られた桜の撮影スポットがある。作家・太宰治のふるさと、五所川原市金木の芦野公園だ。ここを走る、郷愁あふれるローカル線・津軽鉄道(津鉄)の列車と桜は、鉄道マニアにとって人気のスポット。そんな中で近年、津鉄に関する新たな構図が注目を集めているという。

 津鉄は同県五所川原市から中泊町までの20.7キロを結んでおり、冬場はダルマストーブを設置した「ストーブ列車」、夏場は津軽金山焼の風鈴を客車内につるし、俳句の短冊を下げた「風鈴列車」、秋には虫の音が楽しめる「鈴虫列車」を運行し、人気がある。これに桜を加え、春夏秋冬すべての季節で楽しめるが、さらにここ数年、春先の話題になっているのが津軽飯詰駅付近の菜の花の中を走る構図だ。

 地域住民が育てたという「菜の花ロード」が沿線を黄色く彩っており、そこを走る姿が素晴らしいと、撮影者が急増。身近にいるマニア(笑)に聞くと「菜の花ロードが完成してからは、撮影スポットの人気が二分された感じ」という。大手鉄道写真投稿サイトにも写真がアップされているが、一部、人が立ち入って菜の花がなぎ倒された場所も見られというのはとても残念。マナーに十分注意した上で、いい写真を撮ってほしいもの。(C)